最近よく聞くようになった「フェミニズム」ですが、簡単に説明できますか?
広辞苑にはこう書いてあります。
女性の社会的・政治的・法律的・性的な自己決定権を主張し、性差別からの解放と両性の平等とを目指す思想・運動。女性解放思想。女権拡張論。
平たく言えば「女性差別やめようね。男女平等だからね。」っていう主義のこと。
この記事では、フェミニズムについて徹底解説していきたいと思います。
◆サクッと読むための目次
マイナスイメージのついたフェミニズム
「フェミニズム」という言葉にプラスのイメージをもつ人は少ないんじゃないでしょうか。
わたし自身もあまりいい印象を持ってませんでした。
そんなイメージが拡まってしまった理由は挙げるとすれば2つかなと思います。
フェミニストは攻撃的?
まず1つ目にフェミニズムに限らず、「〜イズム」いわゆる「〜主義」を論じる人たちには攻撃的なイメージがあるんじゃないかと思います。
まあ、社会と真っ向から向き合うわけですから、語調が強くなってしまうのかもしれません。
だからと言って「女性の権利!女性の権利!」と強気に豪語されてしまうと男性陣はちょっと引いてしまうか、「そっちがその気なら!」と反撃モードになってしまうのも分かります。
建設的な話ができなければ、逆効果ですよね。
こうしてフェミニズム論者のフェミニストに対するマイナスのイメージがついてしまったことが1つ目の原因かなと思います。
日本のフェミニズム教育は足りていない?
2つ目には、日本のフェミニズム教育が足りていないことかな、と。
少なくともわたしの学生の頃は聞いたことなかったし、なんなら「男の子なんだから」とか「女の子なんだから」という言葉を嫌なほど聞いてました。
きちんと理解もしてないのに、フェミニストと思われたくないと思うことで、余計にマイナスのイメージになってしまったのかなと思います。
日本人のフェミニズムへの意識の低さ
友人間で物議を醸した動画
この動画、突っ込むところが多すぎてどこから突っ込めばいいの!って感じですが。
複数のカナディアンの女友達はこれを見て真っ先に「フェミニズムに反している!」と一言。
要は「なんで女性が食事を用意して、男性をたてなきゃいけないんだ」ということだそうで。
それ聞いてやっと「あーーーー!なるほど∑(。・д・。)b」となったわたし。
この実体験が物語っているのは、まだまだわたしの中(=日本?)では、女性が家事をやるっていう「概念」または「潜在意識」が根深いのかもしれないということ。
ターゲットをしっかり絞っていて、ツッコミどころも多いので、バズる、または会話のネタになる可能性は十分だったからです。
インタビューアーの愚問
そして、ハリウッドスターや日本の大活躍中の女性タレントさんらに必ずインタビュアーが聞くこの質問。

いや、ちょっと待て。

結局これが根っこにある潜在意識なんだと思いますね。
じゃあ本当のフェミニズムはどうあるべき?

フェミニズムを論じるひとの多くは口を揃えてこういった言葉を並べますね。
明らかな男女差別が横行しているのであれば、それはこの2つのキーワードは役立つと思います。
でも、わたしは本当のフェミニズム、つまり男女平等は、矛盾してるように聞こえるけど、「男女」というラベルで人を判断するのをやめることから始まるんだと思います。
この動画にしても「商品紹介ビデオ」なわけで、そこにフェミニズムを持ち出して過敏反応するのはちょっと違うんじゃないかと思うのです。
観る側ももう少し余裕をもって「フェミニズムも分かってるけど、こういうのもあるのね」くらいで観れるようにならないと、いろんなところで規制が進みまくって本当にいいものが生まれなくなってしまうと思います。
家事も育児も、仕事だってチームワーク
まあ男女のラベルをつけないと言ったものの、生物学的には異なる性ですよね。
女性は子どもを産めるけど、男性にはそれができない。
明らかに体の機能に一定の違いがあることは否めません。
“一般的”には女性の方が脂肪率は高いですが、所詮「一般論」ですから、筋肉質の女性や、肥満傾向の男性だっています。
仕事場でも同じことが言えると思うんですよね。
右脳人間で芸術肌な男性もいれば、頭のキレる理系女子。
みんなそれぞれが得意なことを持っていて、それが集まるから相乗効果でプラスの化学反応が起きて、事業が成功したりするんです!
4番バッターだけでは野球の試合が成り立たないのと同じです。
これを家庭に戻せば、女性だから家にいて家事をする_んじゃなくて、得意なことでチームワークを図る!
例えば、料理が得意だから夫が料理をする。
片付け上手だから奥さんが掃除を担当する。とかね。
チームワークは一緒に住む人だけじゃなくて、あなたを取り巻くすべての環境で必要ですよね。
つまり社会の役割は、自分を含めそれぞれの人の選択肢を「これまでの概念」で狭めることをやめて、多様な選択肢を提供できる環境づくり。
それこそが本当の意味でのフェミニズムなんじゃないかなと思います。
何事もチームワーク!
人は1人では生きていけないとはよく言ったものです。

まとめ|そもそも論が大事。
最近ちょっと怖いなと思うのは、SNSがこれだけ普及したこともあって、ハリウッドスターが「NO」と言えば、瞬く間にその動きが世界中に拡がること。
それだけ世論を動かしてしまうと、NOを突きつけられた企業や団体はアクションを起こさざるを得ない。
これが民主主義かと言われても、内容によっては単なる炎上ってことも多い。
twitterやinstagramでの「リツイート」や「シェア」は簡単にできてしまうけど、何にしても「そもそも論」が大切で、一歩立ち止まって問題の本質を考える癖をつけてほしいと思うのです。
この問題はそもそも何が原因? とか、
そもそもなんでこんな話題になってるの? とか。
それを理解したうえで、1番理想的な解決方法はなんなのかを考える。
フェミニズムもそう。
女性の権利をただただ主張するんじゃなくて、「そもそもなんで」をキーワードに問題提起をする。
周りを巻き込んで1人1人が意識改革を行っていくことが必要だと思います。
そして母子手当はあるのに父子手当はないとか、人命救助は女性と子どもが優先だとか、男性陣の思う差別があることも忘れないでくださいね。
(明らかな男女差別の現実があるのであれば、もちろん話は別ですからね。)
それでは今回はこの辺で!
KEI(@kishikawa1126)でした。

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