「人が欲しいものを作る」ことは時に「既成概念を壊す」ということだ

アメリカで人気の出てきたGoogle Fiをご存知でしょうか?

Google Fi Landing page

©︎ Google

検索エンジンで有名なGoogleが提供する携帯料金プランです。

記事執筆時点(2019-05)では、まだアメリカでしかサービス提供がされていませんが、調べれば調べるほど、これこそが「人が欲しいものを作る」ということだ!と感じたので記事に残しておきたいと思います。

Google Fiのプランとは

固定費は最低$20。どんなに使っても、最大$80!

Google Fi bill protection

©︎ Google

この$20には、国内電話とテキストメッセージが無制限についてきます。

そこに自分の使った分だけのデータ量を追加していく仕組みです。

料金形態は$10/GBですが、6GB($60以上)使用の場合には、請求額上限は$60となります。
#15GB以上の使用でスピード制限がかかるそうです。

よって、どんなに高くても$80でスマホを使用できるということになります。

2年契約?んなものない。

何よりも嬉しいのが、2年契約といった長期契約が必要ありません。

月ごとの請求なので、いつ辞めてもいいし、なんならいつ戻ってきてもOKな気軽なサービスとも言えます。

なぜGoogle Fiが「人が欲しいものを作っている」と言えるのか

その壱)値段設定からその理由を探る

パソコンの普及に始まり、スマホへと移り、日本で携帯端末を持たない人の割合はたったの8%。
Google Fiを提供しているアメリカでは6%。さらにスマホの保有率に至っては81%に上る。
※数値出展|(c) linkties Co., Ltd. Under license from Forbes.com LLC™ All rights reserved.

さらには、高速通信が可能になる5Gの時代へ突入しようとしています。

そんな「情報社会」の現在を生きる我々にとって、スマホによる情報収拾は特別なことではなくなったのです。

「情弱」などという言葉さえ飛び交うほど、情報リテラシーがささやかれる時代になりました。

高速通信が可能になるにも関わらず、テレビ会議をしようにも「データ量を気にして、Wi-Fiスポットを探す」なんていうのはナンセンスです。

現代ではローカルビジネスにこだわる必要性は低くなってきています。ナショナルワイドでクライアントを探すことも、グローバルでも可能です。
むしろジオグラフィックなリミッターを外せる方がそれだけ多くの候補者に出会えることになるので、企業にとっては強みにもなる時代です。

そんな世の中を実現しておいて、スマホによる通信だけ置いてけぼりなのはどう考えても時代を逆走していますよね。

そこで登場したのが「スマホのパケット定額制プラン」。

スマホで卒論を書くツワモノ学生がいる時代ですから、スマホですべての仕事を完了させるビジネスマンが増えてもおかしくありません。

実際、ホリエモンこと堀江貴文氏は実際にスマホのみで仕事していると公言していますよね。

スマホの普及率がパソコンのそれを上回った現在では、当然のアクションと言えるのではないでしょうか。

ちなみに
この値段設定は大手通信会社でも取り入れているところもあるので、Google Fiに限った話ではありませんが、重要な点なので載せておくことにしました。

その弐)契約形態からその理由を探る

次に、月額制という契約形態。

日本でもお馴染みの「2年契約をするとスマホ代が実質0円だとか、とーっても安くなりますよ」っていうそれです。

もちろん通信事業者からしてみれば先2年の顧客が確保できるわけですから、わかりやすく言えば、売り上げが担保されるという仕組みです。

しかし、現在のITや技術の進歩の速さは異常です。

1年前に「うおーすごい!」と思った機能が、翌年には標準装備になっていたり。

人の生活をより良いものにしようとしている動きの中で、機種変更時に2年の縛りを設けるというのはどうも売り手側の欲が見えてしまいます。

KEI ISHIKAWA

利益を追うことが悪いって意味ではないですよ!

そんな2年縛りや海外で言うところの「バンドル (bundle)」をすべて取り払った、シンプルかつフェアな月額プランは、誰もが欲していたプランと言えると思います。

その参)海外使用でも変わらないデータプラン

Google Fi international coverage

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そして3つ目がこちら。

海外旅行のとき、または海外出張の際に、データ量を気にしたり、ポケットWi-Fiをレンタルしたりしていませんか?

Google Fiではその必要がないのです。

200を超える国と地域で、その壱)で紹介した定額制が適用されるというから驚きです。

電話に関しては、$0.20/秒 と追加料金がかかりますが、ローミングがかからないというのは大きいのではないでしょうか。

昨今では、グローバルに展開する企業も多く、わたしのようなフリーランスであっても「ノマド」と呼ばれるような場所に囚われない働き方をする人も増えてきています。

働くことだけに特化せずとも、格安航空会社の登場で海外旅行のハードルも下がりました。

言葉の通じない異国の地で、初めて行く旅先で、やはり必要になるのは「情報」。

そこでもやっぱりデータ量を気にせずにストレスフリーに国境を超えられるというのは、今の時代に沿った「人の本当に欲しいもの」であると考えます。

ちなみに
わたしの住むカナダはアメリカと隣接していて、人の行き来も海外旅行というよりかは出張くらいの軽い感じです。通信大手のデータプランにはアメリカでもカナダ国内と同じデータプランで使えるものが揃っています。

通信業界 (MNO) にはびこる既成概念とは

念のためにここでの「通信業界」というものの定義を。

通信事業とは?
通信事業は国の規制下にあるビジネスです。
使用周波数帯は国が厳しくコントロールしており、特にMNO(Mobile Network Operator (モバイル・ネットワーク・オペレーター)、読み方は「エム・エヌ・オー」と呼ばれる移動体通信事業者は数社しかありません。MNO企業は携帯電話等のモバイル用の回線網を所有しており、自社ブランドで通信サービスを提供している会社と考えてください。現状ではNTTドコモ、ソフトバンク、KDDIであり、最近では楽天が4番目のキャリアとして参入が認められています。
出展|© 2019 就活の答え All rights reserved.

ここで、この記事のタイトルに戻りましょう。

「人が欲しいものを作る」ことは時に「既成概念を壊す」ということだ

これが、どういうことかを見ていくことにしましょう。

携帯端末の普及率に対し、売り上げは横ばい傾向

2017年度末時点における携帯端末の契約数は、人口と比較すると普及率はなんと133.8%

しかし、2014年度から通信全体の売り上げは横ばい傾向にあるのです。

MNO各社のAPRU (Average Revenue Per User=1ユーザーあたりの平均収益)は、2013年から多少の増減はあるものの、4,500円/月で横ばい傾向にあります。

さらに政府には、携帯料金を4割程度引き下げたいという意向があります。

つまり、現状の移動系通信サービスのビジネスモデルだけでは、頭打ちを食らっており、成長の限界が見えているということです。

この業界で生き残っていくためには、業界のゲームチェンジャーにならないといけないのです。

そこで現れてきたのが格安スマホや、こういったGoogle Fiというサービスだと思うわけです。

まとめ|既成概念はぶっ壊すもの「Think outside the box」

KEI ISHIKAWA

2,000年以上1つの国が続いた日本生まれだからか、古くから伝わる文化や慣習は大切にしたいですし、大好きです。

しかし、1つの環境に身を置きすぎると、どうしても考え方が凝り固まってしまうのも事実です。

ときには違う業界の人と話をしてみること、
まったく知らない世界に飛び込んでみること、
自分とは違う趣味を持つ人に興味を持つこと、

そんなことでハッと気づくことも、そこから生まれるアイデアは多いものです。

英語のイディオムに「Think outside the box」という言い回しがあります。

KEI ISHIKAWA

直訳すれば「箱の外を考える」。。。はて?

これは「型にはまらない考えをする」という意味です。

よくマーケター向けに使われる言葉なのですが、去年よりも今年、昨日よりも今日、と目まぐるしい変化を続ける現代を生きる我々それぞれに必要な考え方なのではないでしょうか?

最後にわたしの尊敬する人からのメッセージを。

時々、ブログを読んでいます。そこで思い出した話が有ります。
日本になぜ、GAFAのような企業が生まれないのか?

ダーウィンの進化論にそのヒントがあるとのこと。

生き延びるのは、必ずしも強い種ではない。変化に対応できる種である。」と。