政府閉鎖とは?分かりやすくまとめてみた

政府閉鎖とは?分かりやすくまとめてみた





こんにちは、トロントでフリーランスマーケターをしてますKEI(@kishikawa1126)です。

何度かニュースでも見たことのあるアメリカの政府閉鎖。

え?アメリカ大丈夫なの?
今、北朝鮮に日本が攻め込まれてもアメリカは助けてくれるの?

そんな疑問を持った方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では政府閉鎖とはどんな状況なのかをわかりやすくまとめてみました。

政府閉鎖とは?

読んで字の如く、「政府機関が閉鎖され、特に議会で予算案の成立が難航することで期限切れとなり、政府庁舎が閉鎖されること」を言います。

アメリカでは、予算不足の際は緊急のものを除き業務を停止しなければならないと法律で決められているのです。

アメリカの予算案の流れ

大統領→議会→大統領→議会?

アメリカ予算連邦政府予算は、大統領が議会に対して次の会計年度の財源レベルを提案することから始まります。
☝🏼ちなみに会計年度は毎年10月1日〜翌年の9月末まで。

議会は、諸々の法律や規則に基づいて審議します。
議会の予算委員会は支出の上限を決定し、個々の割り当て予算を承認します。

その後、議会の割り当て予算はそれぞれ法案化されて、大統領に送り返されます。
もちろん大統領から来た内容をそのまま飲めなければ、予算案を修正して大統領に戻します。
大統領がこれに署名(OK)すれば、その個々の法案は「法律」となって予算執行されます。
めでたしめでたし。

大統領の拒否権もし大統領が内容を気に入らなければ、「拒否権」を発動できます。
拒否権を発動された法案は議会に送り返されます。

それでも議会が拒否権を発動された予算法案をそのまま復活させたいとなれば、上下両院でそれぞれ2/3以上の賛成を得なければなりません。
但し、この行程を踏んで議会で承認された予算案に対しては、さすがの大統領でも拒否権を発動できないので、署名しなければいけません。

つまり、大統領の署名をもって予算案は「法律」となり、予算執行される_という流れです。


2018年の政府閉鎖の経緯

不法移民対策で与野党が折り合えず・・・

不法移民対策で対立する与野党が最後まで折り合えず、つなぎ予算案の成立に失敗しました。

与党(共和党)は、「メキシコの壁」の建設費用を予算計上するように要求。
一方、野党(民主党)は、予算案への賛成条件として、子供の頃に親に連れて来られて不法入国した(=せざるを得なかった)若者の在留を認める制度(DACA)の継続を求めていました。

さらに、今回「史上初」と言われるのは、上・下両院で与党(共和党)が多数派を握っているにも関わらず起きてしまったからです。
過去の政府閉鎖では、両院のいずれかで与党が過半数割れだったので、多少納得もいくのですが、、
まぁ、上院で法案を可決するには60票が必要なんですが、共和党議席数は52席に留まっているので、一部の民主党を取り込む必要があります。
民主党も強硬姿勢を通して来たので、難しい部分でもあったのです。

なんで1月に予算切れの話になるの?

先に述べたように、アメリカの予算年度は10月からの1年間です。

では、なぜこのタイミングで予算切れの話になるのでしょうか?

実は、昨秋に予算を編成できず、短期のつなぎ予算を成立させてはなんとかしのいで来ていたのです。

もちろん今回も下院は与党(共和党)の賛成多数で2月16日まで延長する予算案を可決しましたが、上院の調整が難航。。
期限の20日午前0時(日本時間20日午後2時)までに予算案を可決できず、政府閉鎖に陥ってしまったのです。

影響は?大丈夫なの?

政府閉鎖に入ったのは、現地時間20日(土)で、基本的な政府機関は土日はいずれもお休みなので、「まぁ土日の間の話し合い進められばなんとかあああああ!」_的な部分もあるみたいです。
月曜になると徐々に国民への影響が深刻になりそうですね。

治安や医療、国防など国民生活に不可欠な業務は原則続けられます。
航空管制や空港警備に関わる職員も通常通り働き、航空便には大きな影響が出ない見通しではあるみたいですが、米メディアによれば、食品医薬品局(FDA)や連邦航空局(FAA)の一部業務が休止する可能性があるという情報も。。

ただ、問題の長期化は行政の停滞だけではなく、好調な景気の腰折れを招く要因にもなりかねないので、アメリカは必死なはずです。

過去の政府閉鎖

直近で記憶に新しいのは、クリントン政権時代と、オバマ政権時代です。

クリントン政権時

共和党と、クリントン政権の民主党との予算をめぐる党派対立の高まり、そして国債上限引き上げ問題が同時に発生していました。

共和党は、歳出法案(予算法案)と債務上限引き上げ法案(国債発行法案)を阻止することで、クリントン政権から妥協を引き出そうとしたものの、クリントン政権が容易に屈せず対立が長引き政府閉鎖が発生しました。(1995〜1996年にかけて)

閉鎖の影響

  • 368の国立公園、国立美術館、博物館、科学館などの閉鎖
  • パスポートの発給が停止(20万人に影響)
  • 社会保障給付や恩給が停止
  • 毒物処理機関の閉鎖

重要な政府機関の閉鎖は回避され、航空交通管制や郵便など重要な機関は閉鎖せずに済みました。

オバマ政権時

2013年3月、暫定予算の期限(3月27日)が迫る中で歳出削減を巡って、共和党と民主党が対立。
この時はなんとか折り合って暫定予算の延長が成立し、政府閉鎖を回避。。

しかし、2013年9月、医療保険改革法(いわゆるオバマケア)を巡り、予算が成立せず、10月1日から一部政府機関の閉鎖となる事態に。10月17日から一部の政府機関は再開しました。
この政府機関一部閉鎖により、80万人超の政府職員が一時帰休し、生じた経済的損失は240億ドル(約2兆3千億円)とも言われています。

New update: 2018/2/9

結局3日間の政府閉鎖で今回は幕を閉じました。
といっても、2月8日までのつなぎ予算案を可決したに過ぎないんですけどね。

で、8日にもやっぱり失効してしまいました。
が、未明にかけて相次いで、つなぎ予算を可決させたので実質的な影響は出ないで済んだんですが、これまた「つなぎ予算」。

今後も引き続きDACAの議論が争点になってきます。

民主党はDACAの交渉継続を条件につなぎ予算に合意したので、一部では「民主党は交渉の余地を勝ち取った」とも報道されていますが、実はその逆とも言えると思います。

民主党が強硬姿勢を取るが故
⇒政府閉鎖に
⇒過去の政府閉鎖の経験から国民から不満が出る
⇒またも民主党支持率を落としかねないと焦った民主党は条件を提示して一時的に折れた

というシナリオの方がしっくり来る気がするんですが、皆さんはどうですか?

KEI ISHIKAWA

つなぎ予算している間に2018年度会計終わりそう(;´∀`)・・ァハハハ・・ハハ・・ハ・・
※2018年度会計:2017年10月〜2018年9月