TPPの4つのメリットとデメリット

TPPの4つのメリットとデメリット





こんにちは、トロントでフリーランスマーケターをしてますKEI(@kishikawa1126)です。
 
アメリカが離脱することになり、暗礁に乗り上げたかとも思われたTPPですが、ようやく11ヶ国で3月8日の署名、2019年の施行に向け最終調整中にあります!
 
今回はこのTPPをわかりやすくまとめてみたいと思います。

TPPとは?

TPPは正式名称を、環太平洋パートナーシップ協定Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement)と言います。

平たく言うと、太平洋を取り巻く国々で、自由で開かれた貿易を実現しようという協定です。

通常、輸入品には「関税」と言う税金が課せられます。
つまりその分、値段が高くなるので、購買意欲が下がってしまう。
じゃあ、この関税をできるだけ取っ払って、自由貿易を進めようよ!というのがTPPです。

TPPの経緯

原協定は、パシフィック4。

もともとは2006年に発効した、シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4ヶ国によるた「P4(パシフィック4)」という小さい経済連携協定(=EPA、Economic Partnership Agreement)でした。

環太平洋パートナーシップ協定へと拡大

2008年にアメリカが交渉の立ち上げ声明を上げたことで状況が変わってきます。
経済大国のアメリカが加入するとなれば、恩恵を受ける国も多くなりますからね。

次いで、オーストラリアも参加検討を発表しました。
日本は、当時の経済産業大臣・二階俊博氏が参加に意欲を見せたものの、参加は見送りに。

2009年、アメリカ(オバマ政権)は改めて参加の意思を示します。

その後、2010年3月から、原加盟4ヶ国に、アメリカ、オーストラリア、ベトナム、ペルーの4ヶ国を加えて拡大交渉が開始されます。
その後、マレーシアも加盟交渉国として加わり、2011年11月12日に大枠合意。
当時の米大統領オバマ氏も、2012年内の最終妥結を目指していました。

2012年11月からカナダとメキシコも正式な加盟交渉国に加わります。

日本は、アベノミクス経済発展の起爆剤にしようと考え、2013年に参加方針を表明します。

そして選挙公約としてTPP離脱を掲げていたトランプ氏は、大統領就任するとすぐに大統領令に署名し、正式にアメリカはTPP離脱となりました。
よって、現在は11ヶ国で締結に向け、最終調整をしている_ということになります。

日本はなぜ参加表明したの?

TPP のメリットとデメリットとは?

まず簡単にメリットとデメリットをまとめてみます。

メリット

  • 関税の撤廃により、肉・野菜・果物・乳製品などの輸入食品が安く購入できる
  • 日本の優れた製品などを輸出しやすくなり、結果として国内の雇用や収入増加にも繋がる
  • マレーシアやベトナムなどの建設工事市場に参入できる
  • 政府の試算では、実質GDPを3.2兆円増加できるという
 
デメリット

  • 海外の安価な商品が入ってくることで、デフレを誘引する可能性がある
  • 海外から安い農産物が入ってくることで、日本の農業にダメージを与える可能性がある
  • 食品添加物・遺伝子組換え食品などの規制緩和により、食の安全が脅かされる
  • 医療保険の自由化・混合治療の解禁により、国保制度の圧迫、医療格差に広がりかねない

日本は輸出国ですから、TPPによって関税が撤廃されれば、より多くの日本製品を輸出することができます。
政府の試算では、日本のGDP(国内総生産)は約3.2兆円も増加するとされています。

その反面、安い農産品が海外から輸入されることで、相対的に値段の高い国産品は太刀打ちできなくなると言われています。

事実、現在、輸入農産物には高い関税を掛けています。
例えば、米=778%、小麦=252%、バター=360%など。
もしこの関税が撤廃されれば、日本製品の直接的な競合になるのは必至ですね。。

そこで日本政府は、日本の農産業を守るため、「米・小麦・乳製品・砂糖・牛豚肉」の5品目は”聖域”として輸入品の関税を撤廃しないことを前提にTPP参加の方針を決めたのです。

しかし、アメリカから「日本の聖域の数が多すぎる」と跳ね返され、関税を大幅に引き下げる方向での譲歩を強いられました。

アメリカは農作物を日本に売りたいですから、聖域を減らしたいですよね。

逆に、アメリカは自国の自動車産業を守るために自動車を”聖域”にしたいと考えていました。
農業を守って、自動車など輸出を増やしたい日本と、農作物を輸出して、自動車産業を守りたいアメリカの間で交渉が難航することになったのです。

最終的には、日本は「米」を聖域に、アメリカは「自動車」を聖域として認めることで合意しました。
米を除き、国内農業への影響は心配されますが、輸入食品の価格が下がることは消費者にとってはプラスですね。

こうした長期の交渉の末、2015年10月、ついに12ヶ国の間でTPPに関し大筋合意に達したのですが、先に述べたように、アメリカは2017年1月に正式に離脱を表明しました。ヾ(-_-;) ナンヤネンナ モゥ…


アメリカ抜きの TTP 。一体どうなる?

アメリカ抜きでも意味がある?

当初は安倍首相も「アメリカ抜きのTPPには意味がない」と発言していましたが、お分かりの通り、方針を転換、11ヶ国でのTPP発効を目指しています。

その理由も「アジアでの貿易体制作りで中国に対抗する」ということにあります。
 

中国の「一帯一路」戦略中国が進めている「一帯一路(Belt and Road)」戦略。
習近平氏が、2014年11月にアジア太平洋経済強力首脳会議で唱えた経済圏構想です。
中国西部から中央アジアを経由してヨーロッパにつながる「シルクロード経済ベルト(一帯)」と、中国沿岸部から東南アジア、スリランカ、アラビア半島の沿岸部、アフリカ東岸、地中海を結ぶ「21世紀海上シルクロード(一路)」において、インフラを整備し、貿易を促進させ、資金流通を活発にさせる。
それを中国が中心となって設計し、資材を調達し、建設する。
つまり、世界の覇権構造を大きく変える戦略なのです。(規模が違いすぎる…)

 
この構想を推し進める中国に対抗すべく、なんとしてでも日本はTPPをまとめたいんですね。

カナダが強硬姿勢。。

日本としては、すでに合意した関税や投資ルールの枠組みを維持したまま11ヶ国で進めたいのですが、そうは問屋が卸しません。

現在はカナダが自国産コンテンツの保護を強硬に求めているため、難航しています。

🇨🇦カナダの懸念点とは?自国の映画や音楽などの優遇策を容認する「文化例外」と呼ばれる項目を求めている。
但しこれは12ヶ国のTPPでいったんは撤廃を約束した規制。
フランス語圏ケベック州の文化保護が狙いとみられるが、この要求をそのまま受け入れれば、他国からも修正要求が噴出し、交渉が振り出しに戻りかねない。一方、日本などは自由貿易の根幹にあたる「内外無差別」に反していると主張。
本協定ではなく、法的拘束力を持たない補足文書での扱いを求めており、隔たりは大きい模様

最新情報(2018/1/26更新)

いよいよ23日に会合が閉会し、参加11ヶ国は3月8日に南米のチリで署名式の開催を目指すことで一致しました!

マレーシアが求めていた国有企業の優遇措置の禁止など2つの項目を新たに凍結し、凍結項目を合わせて22項目とすることで折り合いました。
最後まで正式合意に難色を示していたカナダも、事実上要求を取り下げました。
さらに、カナダのトルドー首相は、安倍首相のリーダーシップに感謝したいとも述べています。
国民としてこれはとても嬉しいですよね。

しかもその後、25日にはトランプ大統領が、アメリカのCNBCテレビのインタビューに対し、「もし十分よい協定になるなら、TPPに加わるだろう」と述べ、アメリカの利益に見合う内容になる場合、TPPに復帰する可能性もあるという考えを示しました。
これまで2国間貿易協定を進めたがっていたトランプ氏ですので、今後の対応に引き続き注目ですね。

KEI ISHIKAWA

ついに!という感じですがまたもトランプ氏が…という感じです笑
こちらまだ何かが動きそうなので、都度アップデートしていきますね。
 
FTAを推し進める韓国や、中国などの勢いを考えると、やっぱりこのTPPは必要だよなぁと私は思います。
 
最近ではイギリスも興味を示しているとかいないとか?
アメリカの一部識者は、TPP離脱は愚かだと言う人も?
まだ1波2波くらいはあるんでしょうかね?



補足

対象の24分野

  1. 主席交渉官協議
  2. 市場アクセス(工業)
  3. 市場アクセス(繊維・衣料品)
  4. 市場アクセス(農業)
  5. 原産地規制
  6. 貿易円滑化
  7. SPS
  8. TBT
  9. 貿易救済措置
  10. 政府調達
  11. 知的財産権
  12. 競争政策
  13. サービス(クロスボーダー)
  14. サービス(電気通信)
  15. サービス(一時入国)
  16. サービス(金融)
  17. サービス(E-commerce)
  18. 投資
  19. 環境
  20. 労働
  21. 制度的事項
  22. 紛争解決
  23. 協力
  24. 横断的事項特別部会