靖国神社問題とは?中韓の非難する真の狙いをわかりやすくまとめてみた


2019年8月15日で終戦から74年が経ちました。

そしてこの時期になると必ず取り上げられるのが靖国神社参拝問題(靖国問題)。

靖国神社は、今年でちょうど創立150年を迎える節目の年でもあります。

どうしてここまで靖国参拝が政治問題になってしまったのか、そしてそもそも政治問題と言うそのロジックは正しいのか。

そんなことをふと思ったので、まとめてみました。

ではさっそく!少し長めなので必要に応じて目次も活用してくださいね!

靖国神社とは?誰が祀られているの?

靖國神社は、明治2年(1869)6月29日、明治天皇の思し召しによって建てられた招魂社しょうこんしゃがはじまりです。
この招魂社が今日の靖國神社の前身で、明治12年(1879)6月4日には社号が「靖國神社」と改められ別格官幣社に列せられました。
明治天皇が命名された「靖國」という社号は、「国を靖(安)んずる」という意味で、靖國神社には「祖国を平安にする」「平和な国家を建設する」という願いが込められています。

出典:©靖國神社 All rights reserved.

戊辰戦争や西南戦争などの国内の戦をはじめ、坂本龍馬や高杉晋作といった幕末の志士、さらには日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦などで命を落とされた方々の御霊が祀られており、その数は2,466,000余柱に及びます。
この中には、戦場で救護にあたった従軍看護婦や女学生なども含まれます。

つまり、「国家のために命を落とされた方々」の御霊を慰め、「その事績を後世まで伝える」ことを目的に創建された神社です。

靖国神社についてわかったところで次は中韓が非難する、いわゆるA級戦犯について見て行きましょう。

首相が参拝すると中韓が非難するのは “A級戦犯” が理由。A級戦犯とは?

靖國神社に祀られている人の中にはいわゆる「A級戦犯」も含まれていることを理由に、中韓は国のトップが公式に参拝することにNOを突きつけるのです。

中韓が非難する理由の根幹であるこのA級戦犯について見直しましょう。

A級戦犯とは?
不法な侵略戦争や国際条約に違反する戦争を計画し、開始した罪を犯した者を指します。

中韓は、このA級戦犯を許せないという見解で、

『首相が靖國神社に参拝する=侵略戦争の正当化』や、
『=軍国主義時代の日本の正当化』などと言うわけです。

しかし、このいわゆる「A級戦犯」とは第二次世界大戦後の東京裁判で裁かれたものです。

裁いたのは誰か?それは戦勝国である、アメリカ・イギリス・中国・ソ連の連合国側でした。

A級戦犯はあまりに一方的な罪状

1945年8月14日、日本はポツダム宣言を受諾し、第二次世界大戦は幕を閉じます。

このポツダム宣言の中にこのような項目がありました。

日本における捕虜虐待を含む一切の戦争犯罪人は処罰されるべきである。

これに沿って、東京裁判が開かれたのですが、先でも触れた通りこれは戦勝国が先導した言わば一方的な裁判でした。

そのため、敗戦国である日本は徹底的に裁かれるわけですが、東京大空襲や原爆投下などの戦勝国側の責任は一切不問。たったの1人も有罪にならず、起訴すらされませんでした。

本来、法律とは予め定めておくもので、その枠内で対処するのが基本です。
(例:「公然わいせつ罪」というものがあるので ⇨ 公共の場で真っ裸になると捕まる)

しかし、東京裁判では「戦争を始めた罪」というものが “その場で” 作られたのです。そう、これは明白な事後法なのです。

もちろん戦争を肯定するわけではありませんが、戦争というもの自体は犯罪ではなく、戦時国際法が存在していることこそがその証です。

実際に東條英機もこのように述べています。

戦争は相手がある事であり、相手国の行為も審理の対象としなければならない。この裁判は、勝った者の、負けた者への報復と言うほかはない。

それでも戦勝国が無理やり罪状を突きつけた理由は、新たな罪を作らないことには東條英機を裁くことはできなかったためでしょう。

余談ですが..
A級戦犯は “現在は” 存在しません。受刑者というのは受刑の経緯と共に呼称が変わるためです。
逮捕されると「容疑者」、刑が確定すると「受刑者」、刑罰が終わると「元受刑者」となります。
刑罰の終了をもって受刑者の罪は消滅するというのが理念にあるからです。
よって、A級戦犯も同じで、刑が執行された後は、A級戦犯だったというのが正確です。

話を戻します。では過去の首相は一度も靖国参拝をしていないのでしょうか?見ていきましょう。

歴代首相の靖國神社参拝

東久邇宮ひがしくにのみや稔彦王なるひこおう 貴族院 1回 1945/8/18
幣原しではら喜重郎きじゅうろう 無所属 2回 1945/10/23、1945/11/20
吉田茂 日本自由党 5回 1951/10/18日、1952/10/17、1953/4/23、1953/10/24、1954/4/24
岸信介 自由民主党 2回 1957/4/24、1958/10/21
池田勇人 自由民主党 5回 1960/10/10、1961/6/18、1961/11/15、1962/11/4、1963/9/22
佐藤栄作 自由民主党 11回 1965/4/21、1966/4/21、1967/4/22、1968/4/23、1969/4/22、1969/10/18、1970/4/22、1970/10/17、1971/4/22、1971/10/19、1972/4/22
田中角栄 自由民主党 5回 1972/7/8、1973/4/23、1973/10/18、1974/4/23、1974/10/19
三木武夫 自由民主党 3回 1975/4/22、1975/8/15、1976/10/18
福田赳夫 自由民主党 4回 1977/4/21、1978/4/21、1978/8/15、1978/10/18
大平正芳まさよし 自由民主党 3回 1979/4/21、1979/10/18、1980/4/21
鈴木善幸 自由民主党 9回 1980/8/15、1980/10/18、1980/11/21、1981/4/21、1981/8/15、1981/10/17、1982/4/21、1982/8/15、1982/10/18
中曽根康弘 自由民主党 10回 1983/4/21、1983/8/15、1983/10/18、1984/1/5、1984/4/21、1984/8/15、1984/10/18、1985/1/21、1985/4/22、1985/8/15
橋本龍太郎 自由民主党 1回 1996/7/29
小泉純一郎 自由民主党 6回 2001/8/13、2002/4/21、2003/1/14、2004/1/1、2005/10/17、2006/8/15
安倍晋三 自由民主党 1回 2013/12/26
KEI ISHIKAWA

当たり前っちゃ当たり前だけど、自民党以外行く気すらないのね。顕著。。

問題の発端は1975年、三木首相が終戦記念日に靖国神社参拝後に「私人として参拝した」と述べたことに遡ります。

実はこの前年、自民党は「靖国国家護持法案」を提出していましたが、成立には至りませんでした。
そのため、マスコミは三木首相に対し、くだらない質問をしたのです。
この参拝は「公人として」か「私人として」なのか、と。

マスコミはこの発言を政教分離の観点から問題視し、「公職者の公式参拝は政教分離の原則に反するのではないか」という声が高まり、徐々に国内で問題化していきました。

ちなみに..
このときにはまだいわゆるA級戦犯と呼ばれる方々は合祀ごうしされていませんでした。
合祀されたのは、1978年10月17日。
実際に国民がそのことを知るのは、1979年4月19日の朝日新聞の報道以降となります。

しかし合祀が公になった後も、歴代首相は終戦記念日にも参拝をしていますが、海外からの批判はありませんでした

それにも関わらず、1985年の中曽根首相の参拝時、「公式参拝」と明言した際に中国から(後に韓国からも)批判を受けるようになったのです。

次はその非難の過程とロジックを見て行きましょう。

靖国参拝を非難する中韓のロジックとは?

中国『参拝=軍事大国に逆戻り!認められん!』

日本のマスコミが作り上げた「問題」に危機感を抱いた中曽根首相が公式参拝を決めたところ、朝日新聞が社をあげたネガティブキャンペーンを打ち出します

朝日新聞の加藤千洋記者は「日本的愛国心を問題視」などと、「反靖国」を全面に出した記事を掲載していくのですがこの時点ではまだ中国からの非難はありませんでした。

その後、8月26日に社会党の田辺誠氏らが訪中し、「中曽根内閣が軍事大国を目指す危険な動きを強めている」と中国政府首脳に伝えたところ、翌27日、当時の中国副首相の姚依林よういりん氏が政府要人として初めて中曽根首相の靖国参拝を非難しました。

実際の参拝から12日も経ってからのことでした。

中曽根康弘
中曽根康弘

公式参拝します

朝日新聞
朝日新聞

反靖国!靖国参拝などけしからん!中国は厳しい目で見てるぞ!

田辺誠
田辺誠

中曽根内閣が軍事大国を目指す危険な動きを強めている!中国はこんなことを容認していて良いのか!(小声

中国
中国

非難!!!!

その結果、中曽根首相は中国に配慮する形で以降の参拝を取りやめてしまい、中国はこの結果に味を占め、その後の外交カード化されてしまうことになったのです。

KEI ISHIKAWA

ただ一歩立ち止まって思い出していただきたいのですが、中華人民共和国は戦後にできた国です。
日本が戦ったのは「支那(国民党)」なのです。この時点で中国の主張には疑問が出るはずです。

韓国『植民地支配を行った日本軍国主義の象徴だ』

靖國神社には、朝鮮半島出身の軍人や台湾出身者なども含め「日本人として」戦いに参加してもらった方々も祀っています。

日本人はこのことに対し「韓国人と一緒に祀るとはなんてことだ!」などと異議を唱える人はいません。日本のために命をかけてまで戦っていただいたのですから、敬意をもって参拝するのが当然です。

しかし、韓国人の中には、政治家の参拝中止を求めるといった内政干渉を公然と行っている人が少なくありません。

その1つのロジックとしては、「A級戦犯が祀られている」→「不法な侵略戦争をしたA級戦犯」→「そんな奴らを祀る靖国神社に参拝するなど『植民地支配を行った日本軍国主義の象徴だ』」というもの。

これは慰安婦問題やいわゆる徴用工問題などにも通ずるところがあるのですが、完全なる歴史の誤認です。

日本の朝鮮統治は、西欧型の「植民地支配」ではなく、主権国家双方が合意のもとに締結した、武力を用いない、日韓併合条約に基づく「併合」です。

日本による朝鮮統治とは?

そもそも日本による朝鮮統治は、日本の安全保障のためでした。

朝鮮には自主的な独立した国家になって欲しかったのですが、自らロシアの支配下に入ろうとしていた朝鮮を見て自主独立する気も力もないと見た日本は、「他国の保護下になるくらいなら、日本の保護下に置いた方が日本のためにもなる」と考えたのです。

ですので、搾取どころか資金や物資を半島に注ぎ込み、日本国内の生活が苦しくなるほどだったそうです。

よって、韓国の非難ロジックは成り立ちません
おそらく中国の非難で動く日本を見て、これはいい!と乗ってきたに過ぎないのでしょう。

KEI ISHIKAWA

中国同様に韓国も戦後にできた国です。戦時には共に戦い破れた同胞であったはずです。この行いが自らの先人を貶めることになるとは思わないのでしょうか…

非難を繰り返す中韓の真の狙いとは?

しかし不思議なことに、毎年終戦記念日に行われている日本政府主催の全国戦没者追悼式については一切クレームを入れてこないのです。

もちろんこの対象にはいわゆるA級戦犯の方々も含まれています。

つまり、表向きの非難理由は「いわゆるA級戦犯」にあるのですが、実際には「靖国神社」そのものにあると見るのが自然です。

中韓の真の狙いは、精神武装の解除_といえばわかりやすいでしょうか?

日本人は昔から結束力が高く、集団の力が強いのです。過去の大戦を見ても、こんな小さな島国が大国を打ち破るほどの軍事力を有していたほどです(他国のバックアップはありましたが..)。

実際、第二次世界大戦後の諸外国が、日本が再び軍国化することを恐れていたのは明白ですから、精神武装の解除をし、日本を精神的な繋がりから解放し弱体化させたい_というのは的を射ているのではないでしょうか。

まとめ|靖国神社に参拝することは政教分離に抵触するのか?

KEI ISHIKAWA

例大祭れいたいさいって聞いたことありますか?

今回の記事では終戦記念日である8月15日の参拝にフォーカスしてまとめていますが、靖国参拝で肝心なのは春と秋の例大祭です。

これは神社の由緒ある日が選ばれるので神社によって日付は異なりますが、もっとも特別な祭りを「例大祭」と言います。

終戦記念日のみならず、こうした本来の習わしに沿った参拝日にも首相や天皇が参拝できるような環境に戻ってほしいと切に願います。

最後に、「靖国神社に参拝することは政教分離に抵触するのか?」という点に触れておきます。

憲法第二十条を引用します。

信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない

この下線を引いた部分が論点となっています。

つまり、内閣総理大臣だとしても、「何人に対しても保障」されているので問題ないという認識もできる反面、参拝は「宗教的活動」にあたるから違憲だという見方があるということです。

ただし、一般的な日本人(熱心な宗教家ではない人)の生活に重ねて考えたときに、神社への参拝は「宗教的活動」となるのでしょうか?

日本人は、クリスマスにはツリーを飾り、大晦日には寺の除夜の鐘を聞き、年が明ければ神社に初詣に行くのです。

七五三に始まり、子供が産まれるとなれば水天宮にお参りをし、帰省すればお墓参りもします。

先祖に感謝と敬意を表すことは習俗的行為ではないでしょうか?

特にカナダという北米で安心して暮らせているわたしは、彼らに感謝と敬意を感じてやみません。

ここまで読んでみて、いかがでしょうか?
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