この記事では、
オンライン英会話の講師にはネイティブ講師とノンネイティブ講師がいるけど、どっちを選んだ方がいいの?やっぱりネイティブ講師から学ぶ方がいいのかなあ?ノンネイティブ講師から学ぶメリットもあるなら知りたいなあ。それぞれのメリット・デメリットから判断したいな。
といった疑問に答えていきます!
この記事を書いているわたしは、現在はカナダに住んでいますが、12歳でオーストラリア・シドニーの現地校に英語力ゼロの状態で放り込まれ(親の転勤)、そこから20年以上英語学習を続けています。
日本でのキャリアは英会話スクールで統括マネージャーとして4年勤務していたので、日本の英会話教育についての知見も豊富、かつ在職中に延べ5,000人近くの英語学習者を見てきたので、英語学習の知識と経験が豊富です。
そんなわたしが、今回は『ネイティブとノンネイティブ講師どっちがいいのか問題』について、これまでの経験と知識をベースに、メリットとデメリットを徹底考察します。
ネイティブとノンネイティブ講師、どっちがいいの?【徹底考察】
結論から言うと、「自分の置かれた状況によって使い分ける」が正解です。
ネイティブ講師から英語を学ぶメリットとデメリット【上級者や進学目的に◎】
ネイティブ講師から英語を学ぶメリット
- いわゆる「母国語」の英語を学ぶことができる&雰囲気が出る
- 出身国の国柄や文化などに深く精通している
ネイティブ講師から英語を学ぶデメリット
- 言語学をマスターしていない講師はきちんと説明できない人もいる
- 第二言語習得する辛さや大変さを理解していない人もいる
まずはネイティブ講師から英語を学ぶ際のメリットとデメリットについて、ひとつずつ解説していきますね。
メリット①:いわゆる「母国語」の英語を学ぶことができる
語弊を恐れずに言えば「本場もん」の英語を学べるといった点が挙げられるんじゃないかなと思います。
いつも見ていたアメリカのドラマっぽい発音だったり、イギリス映画の発音だったり・・!
そういうものに憧れを強く持っている人にとってはかなりテンションが上がるんじゃないかなと思ったり。
英語学習において、モチベーション(学習意欲)の維持というのはとっても大切なファクターなので、ネイティブとのレッスンでテンションが上がるならそれはかなりのメリットだと思いますよ。
メリット②:出身国の国柄や文化などに深く精通している
これは講師の付加価値の部分ですね。
例えばこれからカナダ留学を考えている人なら、カナダの文化やカナダ人が嫌う表現とか、トレンドとかを知っておくのはプラスですよね。
実際にわたしの経験からしても、同じ英語圏と言っても、カナダとオーストラリアでは文化はぜんぜん違います。スラングだってぜんぜん違うし..!
なので、これからアメリカ企業を相手に仕事をする_とか、イギリスと_とかあるのであれば、その国出身のネイティブ講師とレッスンを進めれば、英語力プラスアルファが手に入るので、これがメリットの2つ目と言えると思います。
デメリット①:言語学をマスターしていない講師はきちんと説明できない人もいる
反対にデメリットとしては、「言語学をマスターしていない講師はきちんと説明できない人もいる」という点があります。
例えば、急に日本語がまったくできない外国人の友達から「日本語教えて」と言われて、教えられますかね?
わたしは残念ながら無理ですね。涙
母国語としての日本語は、文法書を開いたわけではなく、赤ちゃんのときから自然に学んだものなので、体系的に誰かに教えるのは難しいんです。ことわざや四字熟語の語源くらいなら教えられますけど・・細かい文法の違いはたぶん無理だと思います。凹
つまり、英語ネイティブも同じ可能性があります。
とりあえず英会話はできるけど、細かい質問をするとフワッと返してくるような低レベルな(すみません..)講師も中にはいるので、きちんと見極めることが必要です。
じゃあどうやって見極めるのか。1番簡単な方法は資格の有無ですね。
この辺りをチェックしておけば最低限大丈夫です。
チェックしておきたい講師の資格
- TESOL(テソル)
- TEFL(テフル)
- TESL(テスル)
- CELTA(セルタ)
これらの細かい概念まで覚えておくことはないので、興味のない人は飛ばしてもらって大丈夫です。
気になる人のために解説しておくと、
TESOL (Teaching English to Speakers of Other Languages) は、英語が母国語ではない人向けの英語教授法に関する資格です。ただし、TESOLの有資格者といっても大学院博士課程や修士課程で学ぶ専門的なものから、学士課程のコース、8週間程度で取得可能なコースまで習得方法はそれぞれで、もちろん難易度も変わってくるので、その点は注意が必要です。
TEFL (Teaching English as a Foreign Language) は、非英語圏における英語教授法のことで、TESL (Teaching English as a Second Language) は、英語圏における第二外国語としての英語教授法のことです。
わかりづらいですが、まとめてしまうと、TEFLやTESLは英語が母国語ではない人に英語を教える資格という意味では共通です。大きい括りではTESOLと同じ意味と捉えて大丈夫です。
そして、最後のCELTAはイギリスのケンブリッジ大学が認定している英語教授法の資格です。
ただ、ここで気をつけてほしいのは、資格はあくまで資格に過ぎないということ。あくまでも「英語を第二外国語として教えるのに最低限必要な知識を持っている」ということです。
資格を持っているからといって、良い講師かというと必ずしもそうではないので、その点を留意しておきたいところです。
デメリット②:第二言語習得する辛さや大変さを理解していない人もいる
カナダのように公用語が英語とフランス語といった国では、フランス語を第二外国語として話せる人もいますが、ネイティブの多くは学校で軽く第二言語を学んだ程度で、言語習得に打ち込んだ経験がない講師もいます。
そういった講師はやはり、言語学習の辛さや大変さは理解してもらいづらいものです。
どういったときに挫折を味わいやすいのか、ブレイクスルーした瞬間の嬉しさなどを知っている講師の方が親身になってくれる傾向が強いように感じますね。
ノンネイティブ講師から英語を学ぶメリットとデメリット【初心者や会話練習に◎】
ノンネイティブ講師から英語を学ぶメリット
- コスパが良い(比較的安価でレッスンを受けられる)
- 第二言語として学んだ視点から、ネイティブにはないアドバイスをもらえる
- 今後のグローバル化の世界でのアドバンテージになる
ノンネイティブ講師から英語を学ぶデメリット
- 最新のスラングや言い回しなどは知らないこともある
こちらも1つずつ見ていきますが、まず勘違いして欲しくないのは「ノンネイティブ=カタコトの英語」というわけではないということです。
ノンネイティブでも英語ネイティブより英語教育に長けている・精通している人も多くいるので、単に「ノンネイティブだから」という理由だけで敬遠してしまうのはちょっともったいないかなというのが個人的な意見です。
メリット①:コスパが良い(比較的安価でレッスンを受けられる)
オフラインの英会話スクールなんかだと、ノンネイティブでも講師の経歴や資格の有無などで第一次段階のふるい分けをした上で、スクール内で研修も行い、ある一定の講師の質を担保しているところが多いので、そういったスクールではネイティブもノンネイティブも同じ価格であることが多いです。
一方で、オンライン英会話の場合は、ネイティブ講師よりノンネイティブ講師の方がレッスン料が安い傾向にあります。その理由のひとつとして、現地の物価に左右されるというのもあるかなと思います。
少しでも安く英会話(スピーキング)の時間を設けたい人にとってはメリットと言えそうです。
メリット②:第二言語として学んだ視点から、ネイティブにはないアドバイスをもらえる
これは、ネイティブ講師から学ぶデメリットの反対バージョンですね。
第二言語として講師自身も英語を学んだ経験があるからこそ、その大変さを理解しています。
そして自分の経験をもとにどうすれば分かりやすく伝わるだろうかと、講師ごとにいろんなアプローチをしてくれるので、その点はネイティブ講師にはない魅力だと思います。
ノンネイティブ講師から学ぶ際にも、前述したような英語教授資格の有無の確認はしておいた方が良いと思います。
メリット③:今後のグローバル化の世界でのアドバンテージになる
個人的にはこれが最大のメリットだと思っています。
もちろん英語学習の目的によるので、一概にすべての人に当てはまるわけではないのですが、今後のグローバル化を考えると、ノンネイティブと英語で話す機会の方がネイティブと話す機会よりも増えると容易に予測できます。
実際にカナダに住んでいても(移民が多い国ということもありますが)いわゆるカナディアン以外の人たちと英語で話す機会が多いです。中国人などのアジア人もいれば、ヨーロッパ系の人、インド人などなど。
国によって英語の発音にも癖が出るので、必ずしもネイティブの「聞きやすい」もしくは「聞き慣れている」英語だけができれば海外でやっていけるわけではありません。
今からいろんな国の人の話す英語に慣れておくことこそが、アドバンテージになりますよ!
デメリット③:最新のスラングや言い回しなどは知らないこともある
これは、英語ネイティブから学ぶ際のメリットの逆パターンですね。
そのノンネイティブ講師がどこに住んでいるか、や、SNSなどでどれくらい積極的に最新情報に触れているかによっても変わってくるので一概には言い切れませんが、やはりネイティブに比べると多少は劣ってしまう部分かもしれません。
ただこの辺りはそこまで気にする領域でもないのかなというのが個人的な所感ではあります。
【結論】英会話練習にはノンネイティブ講師、最後の磨き上げにはネイティブも。
最後に、それぞれの講師はどんな人におすすめなのかをまとめます。
ネイティブ講師はこんな人におすすめ
- 英会話上級者で、細かいニュアンスの違いを学びたい人
- 現地の高校や大学などに進学する人
ノンネイティブ講師はこんな人におすすめ
- とにかく英会話(スピーキング)の練習をしたい人
- 初心者〜中級者レベルで、継続的に英語に触れていたい人
なので結論としては、「自分の置かれた状況によって使い分ける」のが正解かなと思っています。
いずれにせよ、英語力の習得は、行動あるのみです。これは断言できます。
比較検討ばかりしていても一向に英語力は伸びないので、まずは無料体験からはじめてみましょう。
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ネイティブキャンプに関する詳しい解説はこちらの記事↓をご参照ください。
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ネイティブキャンプには、7日間の無料トライアル期間が設けられているので、この期間に目一杯レッスンを受けてみるのが成功への近道です。
英語ができるようになると、入ってくる情報量も圧倒的に増え、飛躍的に見える世界が広がるので、まずは行動からはじめましょう!
それでは今回はこの辺で!
いしかわ(@ishikawa_6ix)でした。
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