語学の習得って大変ですよね。
しかもモチベーションの維持もすっごく厄介。
わたしはカナダに来る前に4年ほど渋谷の英会話スクールでカウンセラーやマネージャーとして勤務していましたが、高いお金を払ってスクール通っているのに、上達が感じられなくて挫折しそうになる方をたくさん見てきました。
美容院にカラーしに行けば、お金を払って帰る頃にはその対価となる「変化」を目の当たりにできるのに対して、残念ながら語学は1日や2日で変化が見えるものでもありません。
ダイエットと同じで結果が出るまで辛抱が必要です。
ただ、ダイエットでは「体重計・体脂肪計」なるものを使うことで定点観測ができるので、日々の変化を観察することはできます。
それに対して語学は、様々な試験があるとはいえ、毎回の出題は異なるし、Speaking・Writing・Listening・Readingとすべてのスキルを定点観測することには限界があるのも事実です。
TOEICやIELTS、BULATSですら所詮目安にすぎません。
とはいえ、だからと言って道半ばで語学習得から逃げ出すわけにもいかないので、どうにか最短ルートで突破できるように、わたしの経験を通していいスクール・クラスの見分け方をまとめてみたいと思います。
◆サクッと読むための目次
リアルな情報は直接生徒さんに聞く!
まずはじめに、『ネットの口コミはあまりアテになりません』。
これには理由があります。
実は、スクールが生徒さんにお願いして書いてもらっているケースや、口コミサイトにお願いして記事を書いてもらっているケースがあります。
これではバイアスがかかっているので、公平な口コミとは言えませんよね。

スクールの主催する無料のイベントや無料の体験レッスン(グループ)に参加しましょう。
そこで実際に通っている方にどんなクラスがオススメなのか、とか、どの先生がいい、とかっていう「生」の情報を直接聞くんです。
これがもっともリアルで間違いありません。

体験レッスンは可能な限り受けまくる
体験レッスンを受けずに契約される方も多いんですが、強く受講をオススメします。
その理由としては、当然ですが、スクールの質、レッスンの質、講師の質を見極める判断材料になるからですね。
それ以外にこの体験レッスンで見極めるべきポイントは↓の2つです。
- 学習目的を共有できる講師か?
- レッスン内容を自分専用にカスタマイズできるか?
その①:学習目的を共有できる講師か?
教授歴(どれくらいの期間の経験があるか)ももちろん大切なのですが、それよりもその講師が胸に秘めている「英語を教えることに対する情熱」の熱さがもっとも大切です。
残念ながら日本の英会話スクールで教えている講師の中には、ネイティブというだけで資格も取らずに「感覚」で英語を教えている講師もいます。
自分の英語学習の目的を自分ゴトとして共有してくれて、そのゴールに向かって二人三脚してくれるような情熱を持った講師に巡り会うことが理想です。
会社やスポーツと同じで、同じゴールに向かってチーム一丸となって進めなければ結果は得られません。
カリキュラムに沿ったレッスンしか提供できない講師は正直お金の無駄です。
体験レッスンでは、講師のこのコアの部分を見極めるのがコツです。
その②:レッスン内容を自分専用にカスタマイズできるか?
体験レッスンがグループレッスンだとなかなか難しいのですが、プライベートレッスンである場合は、レッスンをいかに自分専用にカスタマイズできるかを確認するのもキーです。
というのも、カリキュラム通りのレッスンしかできないのであれば、ぶっちゃけどこのスクールでも学習アプリでも大差ありません。
大切なのは一人ひとりのの学習目的であって、英語学習そのものではありません。
IT企業の海外事業部で英語が必要な人と、ファッション業界で海外進出に向けて英語が必要な人では同じ英語が必要でしょうか?
「英語を学ぶこと」に焦点を当てるスクールではなく、あなたの真の「学習目的」に焦点を当てて、最短距離で目標達成ができるスクール・講師を見極めることが大切です。
グループレッスン vs. プライベートレッスン

結論から言えば、どちらかだけではダメです。両方必要です。
プライベートレッスンでは自分が話す時間が圧倒的にグループレッスンよりも多いので、効果的!と推す声もありますが、必ずしもそうではありません。
グループレッスンの良さは、格段にリスニング力と英語での洞察力、先を読む力、そしてスピーキング力がつくことです。

実際の現場では、進行中の会議など、グループで話しているときには自らカットインしたり、イニシアティブを取っていかないと一向に話すチャンスは回ってきません。
レッスンでこそ「あなたはどう思う?」と平等に話す機会を与えてもらえますが、ビジネスの場などではあなたがその業界の功労者などでない限り、まずあり得ないでしょう。
自分が会議で「いや、こんな懸念点あるよね?」と提案するときや、飲みの場で誰かのジョークに突っ込んだり、そんなときって誰かが話す機会をくれるわけじゃないですよね。
こういった力はプライベートレッスンでは絶対身に付けられないので、グループレッスン特有の良さと言えるでしょう。


実際に海外に出ると、日本人の言う「いわゆるネイティブ」の話す英語なんて極少数です。
インド人の話す英語や、スペイン系、イタリア系の人の話す英語、本当に訛りが強くて慣れるまでの最初の頃は聞き取るのもたいへんなんです!!
しかも英会話スクールの講師はノンネイティブと話すことに慣れているので、生徒さんのレベルに合わせて話すスピードも合わせてくれます。
実際に海外に出るとそんなことはしてくれないので、理想としてはいろんな国のノンネイティブと一緒にグループレッスンを受けられるのであればそれがベストです。

グループレッスンでは他の生徒さんもいるので、レッスン内容がある程度フィックスされていると思います。
一般的な文法などの基礎レッスンはグループレッスンで進めて、プライベートレッスンではがっつり自分でマテリアルを持ち込んで「カスタマイズ」しまくることをオススメします。
プレゼンの練習をするも良し、自分の業界に関わる最新ニュースについてディスカッションするも良しです。
特に自分の業界ニュースは、仕事関係の人との会話でも実践の場があるので自分の意見をまとめると言う意味でもすごくオススメです。
まとめ|英会話レッスンは講師が9割
結論として、レッスンは講師が9割です。
美容師と同じで、大手サロンは安心感がありますが、どんなにカリスマと呼ばれる美容師でも自分の好みを一向に理解してくれない、相性が合わない美容師であればそれはあなたにとってはカリスマ美容師ではないですよね。
スクール名は、安心、保険。大切なのは講師。
でもそれ以上に1番大切なのはあなたの意志です。
どこのスクールにもカウンセラーやチューターがいるのが一般的ですが、何事も他力本願では成就しません。
自分自身が自分の学習目的をしっかりと明確にして、自分のレッスンプランを練る。
これくらいの意志とやる気がないと正直2年通ってもあんまり結果が出ないんじゃないかな・・
逆に言えば、ここまでコミットしてる人は驚くほどに結果が出ていましたよ。
カウンセラーはあくまでもサポーターですからね。
おまけ:スクールの経営状況を見極める
おまけコンテンツとして、スクールの見極め方の最後の1つ「経営状況を見極める」をまとめておきます。
入学時に数十万も契約する理由なんてない
英会話スクールももちろんビジネスですから、カウンセラーという名の営業職が存在します。
1度や2度のレッスンで英語が喋れるようになるかと言えばそうではないので、大きなまとまった契約になることもしばしばですが、最初からそんな冒険をする必要はありません。
英会話スクールの形態として、どうしても継続利用してくれること前提で成り立つビジネスなので(まとまったお金が入ってくることで、長期的に講師を確保できる_など)役務契約という形になるんですね。
もちろん営業職なので、その他の営業職と同様にノルマや目標値が設定されているので、余程のことがない限り即決はせずに一度寝かせて落ち着いて考えましょう。
解約についても確認すること
契約前に解約について触れると、急に営業をしなくなるスクールがあります。
それは将来的に解約されるくらいなら入学しないでくれ_ということの表れです。
ですが、消費者(生徒さん)にはいつでも解約する権利があり、それをスクールが拒むことはできません。
こういったスクールでは、解約したいといざ申し出ると、全力で説得される(止められる)ケースが多いので、ここも事前に見極めておくことが大切と言えます。
スクール以外のビジネスの有無を確認しておく
過去にも大手スクールの倒産のニュースが何度かありましたよね。
実は、英会話スクールって結構自転車操業なところが多かったりします。
全スクールがそうとは言いませんが、英会話スクールのみの経営だと結構大変なことも多いのです。
ここでキーになってくるのは、英会話スクール以外にもビジネスがあるのか。
つまり、他に利益率の良いビジネスがあるのかどうか_ということです。
振袖業者の夜逃げも記憶に新しいと思いますが、そういったことが起きてもおかしくないですので、特に大口契約を考えている方は、このような側面もあり得ると事前に把握して置くことを強くオススメします。
それでは今回はこの辺で!
KEI(@kishikawa1126)でした。

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